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2-(47) 中国語可
2007 / 02 / 28 ( Wed )
SH47

いつもの様に“これ知ってる?”シリーズのノリになり、小姐が食事で良い店の話を振ってきた。

「新天地の近くに良い店があるけど知ってる?」
「知らない、どんな店?」

と聞き返すので得意げに答える

在香港広場。这是日本料理」(香港広場にある店、日本料理だ)

わざと筆談は使わず、自分の発音を試してみる。うまく通じた様だ。

調子が出てきて、いろいろ話が広がる。そのうちママが再び部屋に入ってきた。ビビアン似の彼女がママに俺の事を報告している。

「彼は中国語喋れるのよ!」
「ほんと?」
「少しだけですよ」

というつもりで「シャオシャオ」と言う、多分正確な中国語じゃない。俺の発音だと「小小」で「少々」じゃないはずだ。でも、ジェスチャー付きで言ったので意味は通じたみたいだ。「○○ってことね」と彼女らが言い直す。あーちくしょう、聞き逃したっ!

そんなことをしているうちにお開きに。お持ち帰りの交渉も俺がして、上司二人はめでたく小姐をお持ち帰りになった。俺はついてくれた小姐に一言「対不起」と謝る。

上司Mがからかう。

「持ち帰らなくていいの?」
「だって、できないっすよ。俺のお目当ての娘は今日休みだそうなんですよ。他の娘は持ち帰れないでしょう」

今日ばかりは、理由がはっきり着くので説明がしやすい。

「わっはっは、そりゃそうだよな」

彼は愉快そうだ。

そのまま二人を引き連れて階下に下りる。ママがエレベータに同乗して下まで見送ってくれる。エレベータの中で彼女が言った

「あなたの中国語はなかなかいいわ。彼は全然駄目だけど」
「不是不是。。」

思わず謙遜する。そんな俺をママは笑顔で見つめる。なんだかこそばゆい感じだ。

そのまま添乗員よろしくタクシーを仕切る。上司Mとその小姐を後部座席に乗せ、俺は助手席に座って運転手への指示だ。道中、上司Mとバカ話で盛り上がりながら、すっかり添乗員気分でホテルにたどり着いた。

彼女に会えなかったのは残念だったけど、それなりに面白かったのでまぁ良いや。
そのまま翌日の朝便で一行は日本に帰国。

俺(だけ)は、なんだか凄く久しぶりに日本に戻った気がした。



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00 : 25 : 56 | 体験談: 筆談小姐2 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
2-(46) 日語不可(嬉)
2007 / 02 / 27 ( Tue )
SH46

上司二人を引き連れて彼女の店に。商売を持っていってあげて大歓迎されるかと思いきや、彼女は今日は休みだった。失意の俺はいい加減に小姐を選択した。

選んだ娘はビビアン・スー似。顔の作りじゃなくって雰囲気が似てる。ま、例によって癒し系だ。日本語ができるということで選択した。普通なら考えられない選択だ。でも、その時の俺はかなり痛んでいてチャレンジするような気分じゃなかった。でも、現実はそんな俺に構わず進んでゆく。

最初に挨拶をし、名前を聞く。日本語で会話していたが、小姐の答えを聞いた瞬間、これはヤバイと思った。

全然駄目じゃんか、日本語。

彼女は名前を「王」(ワン)というのだが、自分のことをしゃべるときに「王さんは、」と言うのだ。

もう、有り得ないだろこれは。

一体、日本語をどれくらい勉強したんだと聞くと、先週から習い始めたんだと言う。レッスンは2回受けただけだそうだ。まぁ、それにしては立派だとは思うけれども、それで日本語喋れるというのは有り得ない。流石、中国だと不思議に感心してしまった。

無理して日本語喋らなくても良いから、と中国語で振る。

「我話中国話」

と言い、いつもの様に筆談とカタコトの中国語で話をし始める。だんだん元気が戻ってきた。彼女は日本語を使いたいらしく、覚えたての日本語を一生懸命喋っている。それはそれで受けつつも、俺が発するのは筆談中国語だけだ。日本語はほとんど喋らない。

これはこれで、お互い快適かもしれない。小姐小姐で日本語の練習ができる。俺が理解できれば、彼女の日本語はOKってことだ。で、それは俺の場合もおんなじだ。




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04 : 04 : 38 | 体験談: 筆談小姐2 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
2-(45) 消化試合
2007 / 02 / 26 ( Mon )
SH45

後で聞いた話だが、彼女はその時店にいたらしい。でも、警戒をして俺の接客に出ないことにして、ママに口裏を合わせてくれるように頼んだのだそうだ。警戒というのは、俺が彼女を強引に「持ち帰り」にしてしまうかもしれない、ということだ。今、思い返すと彼女がそう考えるに至るのも理解できる。最初に会ったときにも持ち帰りのリクエストをしたし、その前の日にはホテルの部屋に連れ込んだ、で、今日は電話で予約を取ると同時に持ち帰りのチップの料金を聞いたのだ。警戒して当然だ。

小姐とママとの関係というのは完全に利害一致というわけでもないだろうけれども、一緒に働いているという点では客なんかよりも余程距離は近いだろう。中国特有の身内感覚で、外様の客が持ち込んだ危機に対しては、ママも小姐も一丸となって対応したということのようだった。

でも、小姐とママがいつでも協力し合うかというとそうでもない。これが一見客でなくて金払いの良い常連だったとしたら、ママは何とかして小姐に持ち帰りをOKさせようとしてあれこれプレッシャーをかけてくる。持ち帰れないと分かると怒ってグラスを投げつける客もいるらしい。そういうのから考えると、俺たち日本人出張族の何と行儀の良いことか。

さて、話を戻す。店ではママが引っ込み、いつものように小姐がずらずら入ってきた。上司Mが好みのタイプを指名する。彼は決断がかなり早いのだが、適当に選んでいるのかと思って聞いてみたら結構緻密にやってるらしい。入場時に一瞬のうちに全員の顔をスキャンして一次候補を絞り込み、自分の番が来るまでの間にさらにその中でベストな選択を吟味するのだそうだ。よく考えると結構な情報処理能力だ。人間、必要に迫られると進化するものなんだなぁ。

一方。すっかり負け組気分の俺は、折角日本語喋れない小姐が並んでいるにも関わらず、テンションが上がらない。かなりいい加減な気分で選択したその娘は、真っ赤なドレスを着たビビアン・スー似の娘だった。日本語が喋れるそうだ。俺にしては有り得ない選択だ。



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2-(44) 土俵割る
2007 / 02 / 25 ( Sun )
SH44

上司のMを引き連れて彼女の店に。商売を持っていってあげて大歓迎されるかと思いきや、彼女は今日は休みだった。愕然とする俺。

「さっき電話で話したじゃないか?」
「あの時は学校にいたの。その後、授業が長引いて店に遅刻する時間になってしまったの。遅刻すると罰金を払わなきゃならないので、今日は休むことにしたの」
「俺は君がいると思ってたからここに来たんだぞ。いないなら他の店に行くよ」
「Are you sure?」

彼女は驚いたように声をあげた。

「俺がここで予約をキャンセルしたら何かペナルティを受けるのか?」
「それはないけど」

と、駄々をこねて彼女を困らせてはみたものの、現実的にここで店を移るのは不可能だ。上司二人はもう腰を落ち着け、メニューを選び始めている。

「OK、いいよ。ママと話をする」

俺は敗北を認めた。

電話を終えた俺をMがからかう。

「いや~いい経験してるねぇ。“ここで予約をキャンセルしたら問題なのか”だって?君が英語でそんな言葉を喋れるようになるなんて思わなかったよ」

あーもう、今日はあっちこっちに敵がいる気分だ。しかしよく聞いてるもんだ。仕事が早い人だとは思ってたけど、遊びの時くらいアタマの回転を落としたらいいのに。。

「さすが。愛の力ってのは凄いねぇ」

この洞察は勘違いだと思ったけど、ここで議論してもはじまらない。まずは目先の状況に向き合わなければ。今夜の幹事は俺なのだ。

ママが別の女の子を連れてきた。接客をする人ではなく、制服からするとウエイトレスらしい。少し鈴木京香に似ているその子は少し英語を喋るので、彼女を通訳代わりに話を進める。店のシステムや料金については了解。次に、小姐についての話になる。連れてきた二人は持ち帰りがしたいので、それ用の小姐を連れてきて欲しい、とリクエストする。次いで付け加える。

「俺は持ち帰りできない小姐でいいからね」。

そりゃそうでしょうよ、という仕草でママが笑った。

ちくしょー。




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00 : 47 : 22 | 体験談: 筆談小姐2 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
2-(43) 肩すかし
2007 / 02 / 24 ( Sat )
SH43

今にして思えば随分失礼な質問をしたものだ。

彼女はそういうサービスをする娘ではなかったし、むしろそういうのを嫌っていたのだ。何度か会って話をするうちに、俺に対するいくばくかの信頼ができていたかもしれなかったが、この質問でそれが崩れて言ったことだろう。

でも、俺も俺で平常心を失っていた。何しろこの種のセッティングは初めてだ。少し緊張していて、視野が狭くなっていた。彼女の心情を察する余裕がなかった。

とにもかくにも予約はとれた。再度、上司Mに電話して、出発の時刻を打ち合わせる。後5分でホテルに着くので、10分後くらいにロビーで待ち合わせしましょうか、という具合だ。そして、ロビーで上司と落ち合った俺は、彼らを引率してホテルからタクシーを走らせた。

KTVのあるビルに到着する。デパートの入り口から入り、エレベータを上がる。上司Mが

「ああ、ここね。前に来たことがあるよ」
「そうですか、こっちの関係会社のメンバーに教わったんですよ」

KTVの受付で、とりあえず英語で名前を名乗り、予約があるはずだと言ってみる。通じてない。困ったな。ふと下を見ると予約名簿のリストがある。そこに、俺の名前が漢字で書いてあった。これだこれだ、と指をさすと、ようやく話が通じた。上司Mは面白そうに俺の様子を見ている。予約名簿に漢字で俺の名前が書いてあるのを見て大喜び。

「さすがだねぇ、もうすっかり中国に馴染んでるねぇ」

もう完全にネタ扱いだ。

部屋に案内される。前回よりもかなり狭いがまぁ、こぎれいな部屋だ。前回と違うママが出てきて、申し訳なさそうな顔で携帯電話を俺に渡す。受け取って耳に当てると彼女だった。

「ごめんなさい、わたし、今日店を休んでるの」

なにぃ~~~??




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03 : 58 : 09 | 体験談: 筆談小姐2 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
2-(42) 予約依頼
2007 / 02 / 23 ( Fri )
SH42

その日の夜便で日本から上司Mがやってきた。

打合せのためだけれども、その一方で、この仕事も大詰めに来ているので一足先に打ち上げムードも漂っている。先に届いたメールでは「で、初日の夜はどうしましょうか」系な前振りがあった。それ系のことをしたいに違いない。

昨日上海に着いた若手のTは、夕食を食べた後、仕事があるといって支社に戻っていった。彼は北京の最初の夜に一緒にKTVに行ったっきりだ。その時も途中で仕事があるといって帰ってしまった。こういう夜遊びは元来あまり好きではないのかもしれない。

俺も正直言うとこういうのは好きではないのだが、上司のアテンドは俺がするしかない。ということで、一人タクシーでホテルまで戻った。タクシーの中からMさんに電話をかける。

「道中、大丈夫でした?」
「うん、もう全然問題なかったよ。ところで、今夜はどうする?」
「お疲れでなければ、行って見ますか?」

飛行機で3時間飛んできただけで疲れる訳がない。

「まぁそうまで言うなら行きますかねぇ。どこかいい店ありますか?」

“そうまで言うならって”、俺は1回しかネタ振りしてねぇぞ。と思ったが、そこは敢えてツッコまずに、

「店なら知っているところが1軒ありますからセットしますよ」

と答えた。昼飯を一緒に食べた彼女の店に行こうと思いついたのだった。

タクシーの中から今度は彼女の携帯に電話。夕方で回線が混雑しているらしく、なかなかつながらない。ようやく回線がつながり、彼女が出た。

「今日、上司の人が来たので君の店に行こうかと思うんだ」
「本当?また会えるのね」声が明るくなる。
「席の予約をしておいてもらえないかな」
「いいわ、何人で来るの?」
「2人だ」
「じゃぁ、一番小さい部屋がいいわね」

ここまでは順調だった。調子に乗った俺は無警戒のまま次のポイントに移った。

「で、一緒に連れてゆく人は多分女の子を持ち帰りたいだろうから、そういう設定をしてもらえないか」
「。。」
「ちなみに、持ち帰りの時のチップっていくらだっけ?」
「知らない。直接女の子に聞いたら」

彼女の声が冷たく沈んでいくのに俺は気がつかなかった。



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06 : 00 : 03 | 体験談: 筆談小姐2 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
小姐写真29
2007 / 02 / 22 ( Thu )
さて、気をとりなおして小姐写真29弾。
最初は(34)で使った写真小姐

G29-01G29-02

G29-03G29-04

G29-05G29-06

G29-07G29-08

G29-09G29-10

ロングヘアっていいなって思いますね。

次は(29)、(31)、(40)で使った写真小姐
登場回数が多い?ええ、結構気にいってます。

G29-11G29-12G29-13G29-14

G29-15G29-16

この小姐、素人じゃなくってモデルです。名前は臧紫薇 Vi Vi。四川省は成都出身の1989.11.8生まれ、身長165 CM。『ViVi』中国版のモデルです。要するに中国のエビちゃんてすな。もともとは歌手志望でオーディションとかに出ていたらしい。

G29-17G29-18G29-19

G29-20


ということで、明日はまた体験記です。


00 : 21 : 02 | 小姐写真館 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
2-(41) 遅延請求
2007 / 02 / 21 ( Wed )
SH41

上海ではエレベーターホールなどで液晶画面に広告が放映されているのをよく見かける。実はこの95%はフォーカスメディアという会社の製品だ。元々は広告代理店だったが、02年からこのサービスを始め、今ではNASDAQに上場するほどに成長している。で、この会社の製品。液晶画面に最新の広告を映していて、てっきりオンラインで配信されているのかと思ったら、コンパクトフラッシュなんだそうだ。おじさんが定期的にコンパクトフラッシュを差し替えて歩いているらしい。

配信設備よりも人件費の方が安いというのがその理由。さらに、人が巡回することで、故障などのチェックができるし、配信事業ではないのでテレビとも競合することにならない。この辺りの考え方がいかにも中国的合理性を感じる。(こういう説明を好むという点を含めて)

まぁとにかく、そんなこんなで彼女とは昼食がてらに随分盛り上がった。午後1時くらいには終わるつもりだったが、気がつくと1時半くらいになっていた。午後の授業が始まるというので、ようやくお開きとなり、二人で店を出る。

店を出てしばらく歩いたところでじゃぁね、と手を振って別れようとすると、彼女が何かを思い出したようにこちらに向き直ってこう言った。

「昨日、あなたは大事なことを忘れてたわ」
「何?」

訝しげに聞く俺に彼女は表情も変えずに、

「500RMB。チップを貰ってないわ」

何だよ、金がいるのかよ。その場で財布を出そうとすると、手をこまねいて植え込みの裏に移動する。手を握りさえしない。黙って後についていく。多分人目を気にしたんだろう。そこまでは理解できる。

でも、財布から100RMB札を5枚出して渡そうとすると、このバッグの中に投げ入れて。とバッグの口を開けて見せた。これには少し不愉快な気分になった。

“お賽銭かよ”

と俺は憮然としながら、バッグに金を投げ入れた。



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2-(40) 好感度
2007 / 02 / 20 ( Tue )
SH40

出掛けに貰った彼女のメールの返事には、昨日のお礼と俺と出会えたことの喜びが延々と綴られていた。曰く、
“I'm glad that you do respect me and treat me sincerely.”
後で聞いたが、高級KTVでも結構たちの悪い客は多かったらしい。そんな中で、俺が彼女に普通の女の子として接していたのが随分嬉しかったみたいだ。俺は俺で昨晩はかなり計算高かったはずだが、最終的には失敗したからね。こういう間抜けさ加減が逆に好感度アップになったのかもしれない。

さて、話は戻って彼女とのLunch。喫茶店で一緒に軽い昼食をとっている。
「昨日はよく寝れた?」と聞くので、
「寝れるわけないでしょ」と怒ってみせる。

「貞子なんていきなり書くもんだから一晩中気味悪かったよ」
「なに、あなた怖くて寝れなかったの?」「うるさいよっ」

気味が悪かったのは事実だけれども、怖くて寝れなかったのは嘘だ。でも、彼女は本当に可笑しそうに笑う。中国人というのはこういう単純な笑いが好きだ。

その後はいろいろな話をした。彼女は終始リラックスモードだ。昨晩いろいろなことがあったけど、乱暴なことをしなかったので、ある程度信頼されてきたのかもしれない。彼女の方もいろいろな話をしてくれた。こうして見ると昨日、頬を涙で濡らしながら話をした暗い部分が幻だったのではないかと思うほどだ。

調子に乗ってきわどいボールも投げてみた。10年くらい前の話だが、俺の上司が中国に視察に行った際、現地を移動中、バスの事故に出くわしたそうだ。事故直後だったらしいのだが、車外に放り出されて死亡した人がそのまま放置されていたのを見て愕然としたらしい。中国は凄い国だぞ、人口が多いから人が死んでても気にしないんだ。と彼は語った。10年前の話だ。その頃はまだ、偏見交じりの実話として話を聞いていた覚えがある。その話をぶつけてみた。

中国って人口が多いから2,3人死んでも事件にならないんだろう?」

かなりブラックな質問だ。さすがに怒るかな、と思ってたら彼女はしれっと

「実際、そうなのよ」

と、切り返してきた。

「だから、あなたも気をつけた方がいいわよ」

すみません。まいりましたです。


聞いてる方はつまらないだろうけど、やってる本人は結構楽しい(^^)



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2-(39) ランチdeデート
2007 / 02 / 19 ( Mon )
SH39

午前中は上海の支社で仕事。昼前になって仕事が一段落した頃、昨晩彼女から聞いたYahoo!のアドレス宛にメールを送る。そんなに大した内容ではなく、“昨日はありがとう、今会社からメールを送ってます。というのも、○○飯店の部屋はインターネットがつながらないので”といった程度の内容だ。

書いたらすぐに返事が来た。読んでいるうちにもう正午近くになり、慌てて支社を抜け出す。昨日着いた同僚のTと昼食を食べなければいけないところだが、今日だけは勘弁してもらった。軽く挨拶をして支社を出る。タクシーを飛ばして、ちょうど正午に彼女と待ち合わせをしたスターバックスに着いた。

暫くすると、彼女が現われた。

昨日は狂ったような食欲を見せた彼女だが、昼はほとんど食べないのだという。普通はスナックを少し食べるくらい。

「何か食べる?」と聞くと、
「じゃぁペリエを頼んで」と答えた。

ごく自然に俺が彼女におごる流れになる、それどころか、俺がレジまで行って、ペリエを買って戻ってくるわけだ。つまりパシリだ。

なんだかなぁ、と思いながら、レジに行き、ペリエと言う。何度か話して通じなかったが、ついに店員がショーケースから瓶を取り出し「これでいいか?」と聞く。あまり瓶を見ずにOKと答える。

次いで自分の食い物だ。レジ横のショウケースからサンドイッチを指差して、これをくれと言う。飲み物は「Today’s coffee」だ。カップのサイズは?英語の会話なんだけど、俺にとってはやや苦痛になってきた。何でもいいよ、と思いながら一番小さいやつ、と答える。店員の小姐は笑いながら俺の言葉をリピートし、カップを用意してくれた。

言葉が通じない時の反応として、嫌な顔をする人と、通じたところを面白がって対応してくれる人がいるが、今日のレジの小姐は後者だった。こういう性格の娘は本当に救いになる。
商品を受け取って席に戻ると、彼女が一言つぶやいた

「あら?ペリエは売り切れだったのね」
「え、これ違うの?」

恥ずかしい話、その時まで俺はペリエなるものをよく知らなかった。そんな俺のことを見ながら、彼女は黙って肩をすくめて見せた。

悪かったよ。っつーか、今度からは自分で買えよな。



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2-(38) 秘密会議
2007 / 02 / 18 ( Sun )
SH38

支社に着くとYがいる。挨拶をしてTを紹介。その後、仕事の打合せに入る。一段落した後で、Tが俺のことを呼びよせた。彼に言われるまま、オフィスを出て階段室に入る。人目の届かぬところに来てようやく彼は立ち止まり、こちらを振り返った。ポケットからタバコを取り出して火をつけながら彼が言う。

「そういえばこの前のKTV小姐だけど、」

週末に行った中式KTV小姐のことを言っているのだ。

「やろうと思ったら彼女はゴム持って無いんだよ。ヤバイだろ?しょうがないから、コンビにまで出かけて買ってきたよ」

そういえば、別れたあと扉の閉まる音がしてたっけ。あれは買い物に出てたのか。

「でさ、携帯番号交換したんだけど、昨日、SMSが来て会うことにしたんだ」
「へぇ」
「最初、彼女は家に来て欲しいといったんだけど断った。何故だかわかるか?」
「いや」
「美人局の危険があるからだ。お前もそういうことがあったら絶対家に言ったら駄目だぜ」

そうだったのか知らなかったよ。もう北京でやっちゃたよ。と思ったが、それは言えない。自分の報告が終わったYは、今度は俺のことを尋ねてきた。

「で、お前の方はどうなんだよ。電話番号聞いてたろ」

確かにそうだ。俺の手帳の1ページに大書きしてある。でも、あの後は一度もかけてない。すっかり忘れてたのだ。

話しているうちに煙草を1本吸い終わった。

「また昼飯食いながら話そうぜ」

Yが言うのを俺が遮る

「今日の昼は駄目なんだ」
「どうして」
「女の子と飯を食う約束をしている」
「この前の小姐?」
「No、it’s another project」(いや、別のだ)

聞いたYは途端に相好を崩し、ヒッヒッヒッと妙な笑い声をあげながら俺の肩を叩いた。



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小姐写真28
2007 / 02 / 17 ( Sat )
2日連続の小姐写真。今回は第28弾。全部新ネタです。

G28-01G28-02G28-03G28-04

G28-05G28-06G28-07G28-08


G28-09G28-10

G28-11G28-12


G28-13G28-14G28-15G28-16

G28-17G28-18G28-19G28-20


ということで、明日からはまた体験記になります。
引き続きご贔屓に!


00 : 01 : 28 | 小姐写真館 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
小姐写真27
2007 / 02 / 16 ( Fri )
ちょっと久しぶりな小姐写真。27弾の今回は、まず(28)で使った写真小姐から。

G27-03G27-04G27-05G27-06

G27-07G27-08G27-09

G27-01G27-02

次は(30)の小姐

G27-10

お次は(31)

G27-11G27-12

G27-13

最後は(32)の小姐

G27-14


ちょっと物足りないと思う人がいるかもしれないので、明日も写真です。


00 : 01 : 26 | 小姐写真館 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
2-(37) 開き直る
2007 / 02 / 15 ( Thu )
SH37

中国でも日本映画は結構有名みたいだ。古びた○○飯店の薄暗いエレベーターホールで、彼女が「贞子」の文字を書いた時は戦慄した。
正直、もうちょっと前振りしてから見せてほしかった。油断していただけにショックが大きかった。

彼女をホテルの外まで送り、タクシーに乗せる。緊張がとれて饒舌になった彼女との間で、明日の昼食を一緒に食べようという話が持ち上がっていた。

「そういえば、教わってたメールアドレスにメール送ったけど届いた?」
「届かないわ。どのアドレスから送ったの?」
「Yahoo!のアドレスから」
「Yahoo!?あたしもYahoo!のアドレス持ってるわ。前に教えたsina.comと同じで最後をYahooに変えてみて」

言い残して彼女は去っていた。

ホテルに戻ろうとすると入り口で人が群がってくる。「女いらないか」「お○んこできるよ」俺が日本人だと見て、日本語で話しかけてくる。そもそも、俺はあんたらが見てた通り、たった今女を送ったばかりなんだか、どうしてそういう話になるんだ?よほどの絶倫に見えるのか、それともヤれなかったことがばれてるのか。

***

翌朝は朝から支社で仕事。Tも一緒だ。ホテルから支社に行くタクシーの中で彼はあの話題を振ってこない。どう思っているかはともかく、後輩である彼からそれを振ってくることはあるまい。そんな彼にまた俺から先制攻撃。

「今日の昼なんだけどさぁ」
「何です?」
「一人で食べてくれる?俺は別に約束があるからさ」
「約束、、ですか?」
「昨日会っただろ?彼女と食べるんだよ」
「はぁ、そうですか」

苦笑いしながら了承する。もうこうなったら開き直った者勝ちだ。




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2-(36) 戦慄の夜
2007 / 02 / 14 ( Wed )
SH36

パンドラの箱、という言葉がある。出典はギリシア神話だ。好奇心に負けたパンドラは箱を開け、中からあらゆる災いが飛び出した。慌てて箱を閉めたパンドラだったが、その時、箱の中から最後に残った者の声が聞こえてきた「開けてください、私の名は希望です」

小姐の心を知ろうとした夜。閉ざされたフタを開いてみたら、パンドラの箱のようにややこしい話が飛び出してきた。小姐は自らの境遇を喋りながら泣き通しだ。手の込んだ芝居かなぁ、と心の隅で思いながらも、客観的に考えると真実の可能性が高いようにも思える。もし真実だとして、開いたパンドラの箱の中には希望は残っているんだろうか?

でも結局その日はそれ以上の話を聞きだすことはできず、ただ彼女を慰めることしかできなかった。

夜半過ぎになってので、そろそろ終わりにしようかといって支度をする。そして、部屋を出て廊下をエレベーターに向かって歩く。すっかり緊張のほぐれた彼女がやや饒舌になる。

「あなたの同僚の人」頬を手で押さえながら言う。「きっとあたしたちがHなことしてると思ってるわ」。

そうだよ、きっとそう思ってる。俺もそうなると思ってたもの。

エレベーターホールに着く。数時間目に彼女が叫び声をあげた場所だ。薄暗いその場所は、古めかしい雰囲気で、時代というものを感じさせる。彼女がその雰囲気を感じとって言う。

「これってあれよね、日本の有名な映画を思い出すわね」
「何の映画?」
「英語で何と言うかわからないわ。メモを持ってる?」

メモ帳を差し出すと、彼女が何事かを書いて、俺に見せた。
そこにはこう書いてあった。

贞子

すっかり油断していたところにそんなものを突きつけられて、俺は戦慄した。
もう、全身にさぶいぼが立ってしまった。


SH36b





※パンドラの箱の話は原典と違うらしいのだが、ここでは俺の記憶の中にあった話を書いている。




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2-(35) 小姐の涙
2007 / 02 / 13 ( Tue )
SH35

彼女を部屋に連れてはきたものの、物凄く警戒しているのがわかる。

「嫌がることはしないよ」
「分かってる」
「俺のこと嫌い?」
「いい人だと思うわ」
「じゃぁ近くに来たらいいじゃない」
「それ嫌、そういうのはまだ早いわ。人を好きになるのにはもっと時間がいるの」

それから延々、恋愛観についての議論が続く。英語での会話なので中国語よりは複雑な会話ができるのは良いが、相手が難物だった。というか、これも中国のある側面なのかもしれない。とにかく時間をかける。これが彼女が言う「Traditional way」だ。西洋人とは違うのだ。時間がかかって面倒な面もあるけれども、こっちの方が良いのだそうだ。中国という国は元来「Traditional way」の国であって、婚約から結婚まで数年を要するのが普通らしい。

まぁ、その主張も分からないもでもないので、「なるほどね」と納得してみせる。確かに素晴らしいとは思う。しかし自分がまさかそれに巻き込まれることになってしまうとは。できれば他山の石にしておきたかった。

最大の問題が解決されて、少し安心したのか、彼女が少し饒舌になる。でもその内容は昨日と同じく、悲観的な話ばかりだ。何故彼女の話はそちらに流れるんだろう。と思いながら話を聞いていると、母親への愛情が異常に強いのに気がついた。“世界中で私のことを愛してくれるのはお母さんだけなの”などと言っている。

「お父さんは、亡くなったんだっけ?」
「違うわ、離婚したの」

“divorse” という単語を理解するのに少し時間がかかった。

「新しいお父さんが来たけど、私のことは愛してくれていないわ」

何だか少女漫画みたいな設定だなおい、と思ったが、茶化している場合ではない。郷里に居た彼氏とも別れてしまい、自分を愛してくれるのは母親だけだと言うのだ。

「お母さんは、私のことをいつも心配してくれてるの。でも、私は嘘をついてしまった。母は私がKTVで働いているのを知らないの。そんなこと言えないもの」

そういうと彼女はしくしく泣き始めた。

なんだよおい。俺の当初の予定では今頃あっはんうっふんだったはずなんだが、一体どこで道を踏み間違えたんだ。

そう思いながらも、放ってはおけず、泣き始めた彼女を慰める俺だった。




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2-(34) 駆け引き
2007 / 02 / 12 ( Mon )
SH34

古びた○○飯店のエレベーターホールで絶叫する彼女。今から考えればよく他の客室から通報されなかったかと思うのだが、誰も助けには来なかった。薄暗い階段に二人で座り、彼女が落ち着きを取り戻すのを待つ。

「何があった?」

俺が聞くと、彼女が答える。

「Low blood pressure」

低血圧で貧血を起こしたということらしい。

「俺が無理に部屋に誘ったのがプレッシャーになった?」

強引に連れ込もうとしたのが災いしたかと心配になって聞くと、

「多分、飲み物を沢山飲みすぎたせいだと思う」

という答え。

っていうかあんた、飲むだけじゃなくて食べる方も相当なもんだったよ。でも食べてから大分経ってるだろ、と思ったけど、英語力がないのでそこまでは喋れない。

「よくあるの?」
「月に1,2回くらい」

そんなに頻度が高いとすると、俺の今日のプレッシャーが原因ということでもないのかもしれない。でもまぁ、今夜はあまり無理はできそうにないな。

少し休んだ後で部屋まで移動。ミニバーからエビアンを出して彼女に渡す。

「グラスいる?」
「このままでいいわ」

部屋はスイートだ。ベッドルームと別にリビングがあり、テーブルとソファーが置いてある。俺が長いソファに座り、彼女をジェスチャーで呼び寄せる。でも、彼女はそれとは別の、対辺の小さな椅子に座った。

「こっちに座ったら?」
「こっちでいい」
「俺のこと、警戒しているの?」
「ううん、あなたは乱暴なことする人じゃないわ」

そんなこと言うなよ。

乱暴なことをやりにくくなっちまうじゃないか。



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2-(33) 絶叫小姐
2007 / 02 / 11 ( Sun )
SH33a

Tとの衝撃の出会いをうまく切り抜けてた俺たち二人を乗せたエレベーターは3階まで上る。ドアが開き、薄暗いエレベーターホールに降りたところで異変が発生した。彼女がいきなり叫び声をあげてしゃがみこんだのだ。

「ん?どうした?」

と俺が声をかけるが、しゃがみ込んで顔を覆ったまま動くことができない。20秒ほどじっとした後で、ようやく顔を上げ、「I'm OK」 と言うと、彼女には気丈にも立ち上がった。しかし、立ち上がってすぐに異変が再び彼女を襲った。

すぐにしゃがみ込めば良かったのかもしれないが、気力で立ちつづけようとしたのが却って災いしたのかもしれない。彼女は目を見開いて中空を見つめたまま、悲鳴を上げながら身体をがたがたと前後に揺らせる。まるで幽霊に取り付かれでもしたかようだ。実際、ここ○○飯店ときたら幽霊が出ても不思議じゃない古びた造りなのだ。

「OK、落ち着け、まずは座って、深呼吸して」

パニックに陥りかけた彼女を落ち着かせようと優しい声をかける。彼女は一旦座ったが、また立ち上がると同じ症状、悲鳴を上げながらも歩こうとするが、最早身体に力が入っていない。

慌てて抱きかかえるようにして彼女をエレベーターの前から、脇にある階段のところまで移動して、座らせた。

あまりの劇的な症状に不安が走る。てんかんとかの発作持ちだったのかもしれない、あるいは未知の病気か、それとも本当に幽霊が取り付いたか?

○○飯店の暗がりの中で不安が募る夜は、当然ながらまだまだ続く。


SH33b




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2-(32) 先手必勝
2007 / 02 / 10 ( Sat )
SH32a

小姐と夕食を食べて、ホテルの部屋に連れ込もうとしたまさにその時、乗ろうとしたエレベーターから会社の後輩が出てきた。

「あ、、」

Tが俺に気がついて声を上げる、視線が横に居る彼女に一瞬移り、また戻ってきた。0.1秒程の間に彼の頭の中がものすごい速度で情報を処理しているのがわかる。俺の頭の中もフル回転だ。こうなったら言い訳しても無駄だ、開き直るしかない。

「紹介しよう、張さんです」

そして、後ろを振り向いて彼女にも言う

「He’s my colleague, T-san.」
「Hi. Nice to meet you」

Tの前にしっかり立って目を真っ直ぐみながら彼女が言う。顔には笑顔。悪びれもせず、気後れもせず、また商売小姐臭くもなく、実に爽やかに挨拶をする。頭を撫でてやりたくなるくらいの完璧さだ。

この先制攻撃は手ごたえがあった。何がポイントかというと、Tは英語が苦手なのだ。俺よりは英語力は上だが、使い物にならないという点では一緒だ。その弱みをガツンと突く一撃だった。

「あ、、、Nice to meet you」

いきなりの英語に思わず絶句。とりあえず英語で返事は返したものの、その内容は彼女の言葉のリピートでしかない。で俺の方に振り向いて

「英語上手いですね」

と助けを求めるように話題を振る。あぁもう、語学コンプレックス丸出しの日本人の王道を行く反応だ。ありがとうT君、そのリアクションは100点満点だよ。

流れが決まったところで俺がとどめの一言。

「じゃ、そういうことで」

一体どういうことなんだか全然わからないけど、ここで会話を打ち切ってエレベーターに乗り込む。

小姐と一緒の現場を目撃されたのは俺の方なのだが、結局一切言い訳をすることなく、それどころか逆に精神的には優位に立ったままTと別れることに成功したのだった。

SH32b




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2-(31) ばったり
2007 / 02 / 09 ( Fri )
SH31a

話を戻すと、春の上海。新天地のそばの日本料理店で、フードファイター顔負けの量の日本食を胃袋に流し込んだ彼女は、勘定を締めてしまった俺のミスで何度目かのデザートを食いっぱぐれたが、まぁそこそこ満足できるぐらいの食事はできたようだった。

しかしまぁ、俺も楽しんでいるよなあ。上司二人が来るのは明日の夜だけれども、今夜は若手のTが先発隊として上海入りする予定なのだ。
普通ならTを待って一緒に飯を食べてあげるのが先輩というものだろうけれども、全然放ったらかしで小姐とうつつを抜かしているわけだ。

さて、俺はそろそろホテルに行かなければならない。昨日のように店を変えながら飲み歩くには、大きな荷物が邪魔だ。
店を出て「Where shall we go?」と聞く彼女にそう答える。ついでに、一緒にホテルまでおいでよ、と誘う。彼女は何か言いたげだったが、俺に押し切られるようにタクシーに押し込められた。そのまま○○飯店へと向かう。

○○飯店は古めかしいあるホテルだ。好意的に言えばトラディショナルな良い雰囲気なのだが、早い話がおんぼろだ。ホテルのロビーでチェックインをする。

彼女は横で所在なげに立っている。チェックインをしながら彼女を部屋に誘う。中途半端な時間なので、今から店を探すよりもホテルの中でしゃべってた方が良いよ。ミニバーがあるから飲み物もあるし。と俺が言うが彼女は逃げ腰、中国語でフロントに近くに喫茶店が無いかを聞いている様子だ。でもフロントも「店は全て閉まっている」と冷たく突き放す。

あまり部屋に行きたくないのだけれども、正面切って断るのも角が立つし、と困っている様子が伺える。でも決定打がないままチェックインが終わり、キーが渡された。こりゃ、断れないままより切りかな。

じゃぁ、行こうか、とエレベーターホールに歩き出す。上から降りてきたエレベーターの扉が開く。

びっくりした。

そこには若手のTが立っていた。

少し前に着いて、部屋で荷物を解いて遊びに出たところだったらしい。
最悪のタイミングだ

SH31b




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2-(30) 狩猟民族
2007 / 02 / 08 ( Thu )
SH30

まだ俺が若い頃、新聞にこんな記事が出ているのを見つけた。



「晩酌のつまみに」 動物園の鹿を食う 中国・武漢で職員逮捕
1997/02/01, 朝日新聞 朝刊

 【上海31日=清水勝彦】中国の武漢動物園で、ヨーロッパ南部原産の珍しい鹿(しか)が「蒸発」してしまった。出勤してきた飼育員が発見して大騒ぎとなり、警察が捜査したところ、犯人はなんと身内の職員だった。夜勤中に勤務違反の晩酌をしていて酒のつまみがほしくなり、捕まえて食べてしまったのだ。上海紙、青年報が三十一日に報じた。
 上海動物園が貸し出した貴重動物だったため、同紙は記者を武漢に派遣して報道した。それによると、逮捕されたのは、三十八歳と十九歳の職員。二十三日深夜、酒を飲み、ばくちを打っているうちに「園内の水鳥でも捕まえて食べよう」ということになった。鳥は捕まえにくく、結局、二・三メートルの鹿園のへいを乗り越え、一頭を素手で捕まえ殺した。皮をはぎ、鹿肉を食べてしまったという。
 被害に遭った鹿は、中国語で、「白テン鹿」と呼ばれ、中国では重点野生動物に指定されている。




動物園の人は動物を愛していると思っていたら大間違いという記事。
勤務中に酒を呑むことからして規則違反なのに、あろうことか、獲物を探して動物園内をうろうろしてたわけだ。しかも捕まえたのが借り物の動物。

最初に狙った水鳥というのも微妙に気になる。もしかしたら鴨かな。鴨鍋をしたかったのかな。まぁそれなら分かるが、水鳥の次が何故鹿なんだ。牛や豚は動物園でいないかもしれないけど、兎とかの方が捕まえ易かったんじゃないか。

しかも、素手で捕まえて殺しただなんて、何と猛々しい奴らだ。奈良の公園で鹿に餌をやったことあるけど、鹿って結構大きいぞ。一体どうやって殺したんだ。首を絞めたりしたのかな。俺のイメージ的にはイボイボのついた棍棒でぶん殴るってのがいいんだけど、素手って書いてあるしなぁ。しかも殺した鹿の皮を剥いで料理してるわけだ。中国では一般人でも普通に獣をさばけるのかな。というか、包丁とか何で持ってたんだろう。

そもそも、2人で食う酒の肴に鹿1頭というのは多過ぎやしまいか。

もう数日は楽しめる突っ込みどころ満載の記事。
そんな事件が起こる中国が、俺は結構好きだった。



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2-(29) おお喰い
2007 / 02 / 07 ( Wed )
SH29a

食べながら会話もするのだけれども、まだそんなに親しくないのに2日連続の夕食ということもあって、あまり話題が広がらない。結果的に、食べることに集中する形になるんだけど、しばらくして俺はある異変に気がついた。

彼女の食べる量が半端じゃない。食事を始めてからもう何品運ばれてきただろうか。俺がとうに腹いっぱいになっているのに、彼女はまだ食べ続けている。それまでも6:4くらいで彼女が多く食べているにも関わらずだ。しかも食べるだけじゃなくて飲む量も多い。ジュースやお茶ををもう5,6杯は飲んでいる。すごいペースだ。

「よ、よく食べるよね」

思わず問いかけると、

「よく言われるわ」

との回答。

「昔からそうなの?」
「学生の時から」
「何かきっかけがあったの?」

聞くと、軍事教練で疲れた時にお腹がすくのでたくさん食べるようになって、それでそのまま大食癖になったという。中国って軍事教練とかあるんだ。何でも行進したり、古いライフルつかって射撃訓練とかをするそうだ。

まぁ、それはともかく、食べる量が尋常ではない。普通の食事が2回、3回繰り返すような感じだ。メニューの全てを頼んだんじゃないかと思うほどバラエティに富んだ料理が運ばれてきては、彼女の胃袋に消えてゆく。

2時間以上も食べ続けて、ようやく彼女は満足した。

「腹一杯になったわ」

といって、席を立ち、トイレに行く。そのまま今度はいつまでたっても戻ってこない。一体何をしてるんだろう。実は、拒食症で、トイレの中でげぇげぇ吐いてるんじゃないだろうか。俺のおごりだからといってそりゃあんまりだ。

待ちくたびれたので勘定を済ませたりして時間をつぶして彼女を待つ。20分くらいしてようやく戻ってきた彼女が一言、

「道に迷っちゃった」

どうも店の外のトイレに行って、帰り道で違う方向に歩いていってしまったらしい。っていうか、トイレはすぐそこだろ?とんでもない方向音痴だ。

もう出るのかと思ったら、店員に何かを話しかけ、怒られている。店員が向こうに行くと

「もう勘定すませちゃったの?」

と非難するような目で俺を見る。

「うん、まずかったの?」
「デザート頼もうと思ったら、勘定を締めたからもう注文は受け付けられないって言われたわ」

まだ食うつもりだったのかよ。


SH29b




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2-(28) 日本料理
2007 / 02 / 06 ( Tue )
SH28

さて、我ながら完璧な作戦を練り上げたところでタクシーが新天地に着く。

タクシーを降りると新天地の入り口で、スターバックスがどーんと店を広げている。外のオープンカフェの席でも良かったが、荷物もあって鬱陶しいので室内に入り、壁際の席に荷物を置いて陣取る。コーヒーを飲みながら暫く待っていると彼女が現われた。

例によって店は彼女任せだ。待ち合わせは新天地だったけれども、店はそこから北の方に歩いたところにあるらしい。席を立った俺を見て彼女が声を上げた。荷物に気づいたのだ。

「ホテルが変わったんだけど、チェックインできなかったんだ。夕食食べたらチェックインしに行かなきゃならない」

我ながら実に自然な前ふりだ。彼女は何の疑いも持たずに頷くと、新天地を出て二人で夜道を歩き始めた。

しばらく歩き、おしゃれ居酒屋風の日本料理店に入った。

「私、日本料理が好きなの」

彼女が言う

「割烹みたいなのが好きなの?」
「あれは駄目、量が少なくて食べた気がしないわ。私が好きなのは寿司とか、刺身とか、そういうの」

席についてメニューを見ながらそんな会話をする。メニューは日本語も書かれているので俺も注文できるけど、彼女がいろいろ注文始めているので任せることにした。

しばらくすると、刺身の盛り合わせが運ばれてきた。

「さ、食べましょ」

と言いながら彼女が取りざらを配置し、醤油を注いでくれる。おっとっと、って、こら!

彼女は醤油をなみなみと注ぎ入れたのだ。醤油ってのはそんなに一杯入れるモンじゃないんだよ!俺は心の中でそう叫んだが、英語でこれをどう表現するか考えているうちに、次の品物が運ばれてきた。

茶碗蒸しだ。

これは締めの一品でしょうが、何で2品目に出て来るんだよ。
と思うんだけど、英語に訳して喋れない。
考えているうちに、刺身を口に運んだ彼女がこちらを見て言う。

「おいしいわよね、ほんとうにあたし、日本料理が好きなの」

これは文化の戦いである。日本人として、これを容認するわけにはいかなかった。
お前は日本料理を全然理解してないよ!それで日本料理好きだなんて言うな!

と、俺は心の中で叫んだ。

すまん。
だって俺、英語不得意なんだもの。

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2-(27) 詰め将棋
2007 / 02 / 05 ( Mon )
SH27

支社を抜け出して彼女に電話をして今夜のデートの約束をとりつけた。

もうこれは状況的に考えてかなりイケてるでしょう。
今夜こそはばっちりゴールを決められるんじゃないですか。と、ニヤニヤ笑いがこみ上げるのを抑えながら支社に戻る。

席に戻ると日本からメールが入っていた。ホテルのセッティングを頼むだって。早く言ってくれよ。俺の分だけだと思って、とって貰った後だよもう。

再度支社の事務の娘に頼み込み、3人分の部屋を○○飯店で取って貰う。その連絡をすると、今度は、空港からホテルのピックアップサービスを頼んでおいてくれないか、だって。もういい加減にしてくれよ、自分で何とかホテルまで来てくれよっ!上海は都会だから大した危険もないよ。だいたいこっちでセットすると英語喋らなきゃなんないから3倍時間がかかんだよ。

上海の日本人駐在員ってこういう気持ちなんだろうか。結局、午後はほとんど仕事にならないまま夕方に。ホテルへのチェックインをする間もなく、大きな荷物をそのままタクシーに積み込み、「新天地」と行き先を告げた。

さて、タクシーの中で俺の頭は目まぐるしく回転する。ポイントは、かなり脈はありそうだってことだ。後はどうこれをモノにするかだ。事前にチェックインができずに大きな荷物をごろごろ転がして行くことになってしまったのは失策だと思っていたが、よくよく考えたらこれはチャンスかもしれなかった。

まずは夕食はこのまま食べる。で、当然それでバイバイなんてことはないから次はどこに行こうかなんて話になるはずだ。ところが俺は荷物が重いものだから、そのまま次のバーなんかになんか行きたくないという訳だ。まず、取り急ぎチェックインしたい。客観的に見ても極めて自然な流れだろう。

で、彼女の方はといえば、じゃぁあたしは新天地で待ってるわ、なんて話には絶対にならないはずだ。何しろ新天地から○○飯店は結構な距離がある。後の展開を考えても当然一緒にホテルまでタクシーに乗るという流れになるわけだ。

ホテルまで来れば後一歩だ。後は部屋を見においでよとか、部屋から見る猥談、じゃなかった外灘の夜景は綺麗だよ。なんてことで死に物狂いで吊り上げて部屋に連れ込めば、さすがに相手もオトナじゃないの。間違いなくムフフな展開になるだろう。

詰め将棋のように連れ込み戦略を練り上げる俺。仕事もこれくらい一生懸命やれりゃぁいいんだけど、なかなかこうはいかないよな。

ニンジンはやはり、目の前にぶらさげてもらってこそニンジンなのだ。



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2-(26) まだ上海にいます
2007 / 02 / 04 ( Sun )
SH26

月曜の朝から日本の本社と電話のやりとり。
まずは、俺がまだ中国に居るというところからはじめなくてはならない。なにしろ、こっちの夜の帝王であるYに騙されて週末残っただけなので、本社側には何も話が行っていないのだ。

最初に総務のお局様にこっぴどく怒られて、次に電話口に出たのが上司M。単刀直入に、

「随分上海が気に入ったみたいだな、え?おい。女絡みか?」

いえ、違います。結果的に相当楽しかったけれども、それはあくまでも結果であって、滞在を勝手に延長したのは仕事の打合せだと騙されたからであります。

しどろもどろで説明をする。しかし、北京に行くようになってから普通のサラリーマンの道を外れ気味ではあったけど、ここにきて、あからさまにレールを外れてしまった自分を実感する。
俺ってこんなに自由人だったっけ?

日本の本社内では俺のイメージががらっと変わってしまうことだろう。滞在延長ということだけでなく、噂好きの上司Mが話を面白おかしくふくらまして社内を吹聴して回るに違いないからだ。
奴は俺の事を何も知らないのだけれど、彼が楽しく膨らませた想像と事実は、残念なことに98%くらいは一致しているのだ。ちくしょうめ。

まぁ、そんなこんなで話をしていると、結局、明日には俺たちも行くからお前はそのまま現地で待っていろ、という話になった。
お前の愛を応援してやる温情判決だ、恩に着ろ、などと言ってやがる。
関係ないっつーの。大体、愛なんてどこにあるんだよ。っつーか、風俗狂いのあんたが愛を語るな。

まぁとにかく、話は決まって電話を切ると、いろいろやることが山積みだ。

まず、ホテルをまた予約しなくてはいけない。月曜日に帰国するつもりだったのでホテルをチェックアウトして来てしまったのだ。支社に頼んでホテルを探してもらう。

どうもこの時期は混んでいるのか、それとも当日予約というのが間違いなのかしれないが、かなり苦戦した挙句、○○飯店に泊まることになった。観光ホテルじゃんか。しかも、かなり高い部屋だが他がないので仕方がない。まぁ、日本往復するよりはずっと安いから、それで経理に赦してもらおう。

それからもう一つセッティング。昨日食事をした彼女に電話をして、今日も上海に居ることになったから夕飯食べましょう、とのお誘い。昨日の今日なのに快く了承してもらった。

しかし、これって結構いい感じじゃないの?




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小姐写真26
2007 / 02 / 03 ( Sat )
小姐写真の26弾。今回は水着特集です。
せっかくなのでコメントは控えめに。。。

G26-01G26-02G26-03G26-04


G26-05G26-06G26-07G26-08


G26-09G26-10G26-11G26-12



G26-13G26-14

G26-15G26-16


といった感じで充実してきたところで、明日からは再び体験談です。



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2-(25) 楽観主義
2007 / 02 / 02 ( Fri )
SH25

食事を終えてレストランを出て、夜の街を歩き出す。まだ時間は早いので街は賑やかだ。

「Where shall we go?」

彼女がこちらを見て言う。「チュイナリ~」を英訳したんだろうな、と北京のことを思い出しながら「バーか喫茶店かに入りたいな」と答える「もう腹一杯だよ」。

2人で中華を楽しもうとすると、かなりの量になってしまうのかもしれない、彼女も「I’m filled up」と言ってお腹を押さえてみせた。

新天地にいいバーが沢山あるということで、タクシーに乗って移動する。タクシーをがんがん使っているが、10数元(150円程度)なので全然懐が痛まない。レシートを貰うのがバカらしいくらいだ。

車の中で家族のことを聞く。彼女に兄弟はなく、50歳の母親は昔は工場で働いていたが、今は仕事はしていないそうだ。50歳で定年(?)というのが随分早い気がする。

「お父さんは?」
「いないの」
「Oh, I’m sorry」

片親だとは知らなかった。いろいろ複雑なところがありそうだ。ま、そりゃそうだよな。何もなければKTVなんかで働かない。

タクシーが新天地に着く。洋館風のおしゃれな建物が並んでいる。欧米の観光客も多く、何だか中国じゃないみたいだ。
スターバックスの沸きから入ってメインストリートに面したバーに入る。店内は薄暗く、各テーブルの上におかれたキャンドルの光だけが頼りだ。

そこで呑みながらいろいろな話。彼女は福建省の専門大学でコンピュータグラフィックを専攻したらしい。そして卒業後、地元で働いていたが、それを辞めて上海に出てきて、KTVで稼ぎながら英語学校に通っている。通訳の資格をとって仕事に活かしたいそうだ。

コンピュータグラフィックはどうなったんだと思うんだけれど、この辺の一貫性の無さは日本に通じるというか、社会の豊かさを感じる。豊かな社会というのは選択肢があるということだ。そして、選択肢があればそこを漂流する人間も出てくる。彼女はまさにそんな人間で、北京で会った小姐とは層が違うと思った。吉林省の3人兄弟の長女である北京の小姐に大した選択肢はなかったはずだ。

話は流れ流れて人生論に。

何でそんな話になったのかはよくわからない。でも、この小姐、人生にかなり悲観的だ。俺は自慢じゃないが、人生に悲観したことがないのが取り得の人間だ。どんな失敗をしても、恥をかいても2年経ったら笑い話だ。もっと凄い目にあったら、小説でも書いて大儲けすればいい。
そんな調子で2時間、元気付けるように話続けたら、最後に彼女がこういった。

「You’re actually optimistic person.」

あのな、“オプティミスティック”(楽観的)って言わないでくれる?アホみたいだから。

こういうのはポジティブ思考って言うんだよ。



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2-(24) 華僑の血
2007 / 02 / 01 ( Thu )
SH24a

マクドナルドの前に立っていると後ろから声をかけられた。振り返ると彼女が立っていた。ジーンズに黒い薄手の上着。後ろ手に手を組んで、まっすぐ俺の目を見て笑う。隠れんぼで隠れている人をやっと見つけた子供のような笑顔だ。

なんだよ、可愛いじゃんか。

そのまま彼女に連れられてレストランに向かう。行った店は広東料理の店だった。食べ物は彼女が適当に頼んでくれた。そして、食べながらおしゃべりだ。

俺は英語が全然苦手で、その時もかなりたどたどしい英語だったんだけど、中国語に比べれば全然会話ができるので、あまり苦痛に感じない。中国に来る前なら、英語でしか会話できない女の子を電話で誘って食事をするなんて夢にも思わなかっただろうけど、北京で中国語しか喋れない女の子とデートを繰り返した俺は、英語なんてちょろいもんだという気持ちになっていた。

「北京に居たの?なら北京ダック食べたことある?」
「何羽も食べたよ。日本にも北京ダックを食わせる店があるけど、中国の北京ダックは格段に美味しいよね」
「そうなの?どうして?」
中国の鴨は活きが良いんじゃないかな」

北京のホテルのロビーで飼われていたヒヨコを思い出しながら言った。ヒヨコといったら縁日のヒヨコみたいにあまり動かないもんだと思ってたけど、そのホテルのヒヨコは全速力で囲いの中を駆け回り、本当に元気一杯だった。食べたら旨そうだ、と本気で思ったものだ。

俺の答えを聞いて彼女が首をかしげる

「おかしいわ、じゃぁ、中国から鴨を輸出したらいいじゃないの」
「きっとそれが難しいんだよ」
「どうして?」
「なにしろ活きがいいからね。船で日本に着くまでの間に大半が逃げちゃうんだよきっと」

彼女は後ろを向いて大笑いだ。そして、笑いがおさまった後で彼女はこう言った。

「じゃぁ、私は頑丈な籠を使って鴨を日本に運ぶビジネスを始めるわ。そうしたら大儲けできるわね」

さすがは華僑を輩出する、福建省出身の小姐。言うことが違う。

と、俺は自分の先入観を結びつけて心の中で一人深く頷いたのだった。



SH24b

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