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2-(57) 他人の趣味
2007 / 03 / 13 ( Tue )
SH57

ハイウェイを爆走した俺たちのタクシーはようやく市街に入った。4月の暖かな日差しの下、街路樹の緑が美しい通りを走ってゆく。スピードが落ちたことで何となくほっとする気持もあり、同乗するMとの間で自然と雑談がはじまった。

「しかし、今回の仕事でみんなの女の趣味がよくわかったよ」
「はは、目の前で選びますからねぇ」
「あれって、同じ小姐を指名しそうなもんだけれど、意外にかぶらないんだよな」
「そうですね。うまいこと皆趣味が違いますもんね」

俺がMさんに話を振る、

「Mさんは、狐系の顔が趣味ですよね」
「そうだねぇ。確かにそうかもなぁ」
言いながらくすくす笑う。そして次に彼はこう続けて言った。
「君は、ブス好きだもんなぁ」
「え?」

俺は一瞬絶句したが、次の瞬間、こう言い返した

「俺からも同じ言葉をお返ししますよ」

他人の趣味が良く見えないことは分かるが、それを“ブス好き”と一刀両断するその性格が凄い。天動説っていうんだよ、こういうの。しかも、あっけらかんと本人に言ってるし。もう、怒るというより笑ってしまう。

そんな話をしているうちに、車は支社の傍まで近づく。途中の信号で運転手に声をかける。
停车、停车在这里」(そこで止まってください)

「凄いねぇ、言われた通りにタクシーが動いてるよ」

Mがまたネタにする。この程度だったら北京でもやっていたんだけどなぁ。別のタクシーに分乗していた上司HとTにも報告してやがる。と、Hが俺に食いついてきた。

「え?具体的には何て言ってたの?」
停车在这里(ティンチャーザイジューリー)、ガイドブックの中国語講座の欄に例文が出てますよ」
「あ、そう?」

この時はまだ、何故Hさんが中国語に興味を示したのか分からなかった。


SH57b




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