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3-(26) 医療支援
2008 / 02 / 06 ( Wed )
CN3-26


前回の出張は大きな前進があって極めて有意義だったが、今回は成果の面では惨憺たる状況だ。キスはおろか手もつないでない。スキンシップといったら首を撫でただけだ。別れ際に彼女が逡巡したところを見ると、彼女としてもこうなった顛末に対して内心思うところはあったんだろうけど、前回の勢いがそがれてしまったのは事実だ。

しかし、病気の疑いがあるというなら無理もできない。帰国しても半分くらいは作り話じゃないかと疑う自分がいるのだが、実際にその場面に直面してみると、なかなかクロだと断定できるものではない。で、少しでも真実の可能性がある以上、誠実な対応をせざるを得ない。

というわけで、少しもやもやと疑惑の迷宮に入りながらも、意を決して火曜日の朝に彼女に電話をかけた。
聞きなれたコールが3回続いた後で彼女が出る。寝起きのけだるい感じの声が、相手が俺だと分かった途端、ちょっと明るくなった。

「昨日月曜日だったけど、病院に行った?」
「行ってない。結局学校があったし」
「とにかく医者に診てもらわないと話が始まらないよ」
「でも手術とかになったらどうすればいいの?」
中国の医者が心配なら、日本においで。病院を紹介してやるから」
「そんなことできるの?」
「上海支社の弁護士に手伝ってもらうよ。召喚状があれば日本のビサは出るし」

実際どこまでできるのかはよくわからない。でも、なりふり構わず動けばできないこじゃないだろう。本当に病院の診断を受けて診断書が出ているならペテンじゃないわけだから、ここまでする価値はあると思った。

彼女は趣旨は理解したようだ。でも、病院に行く勇気がない。それどころか、心細くて俺との電話を切りたくないという様子だ。くどくどと同じ話を繰り返す。
と、急に彼女がある質問を発した。言葉が聞き取れず何度か聞きなおす。よく聞いたら凄く単純な質問だった。

「How much do you like me?」

ハウマッチ?
何故か一瞬、大橋巨泉の顔が頭をよぎる。
それはともかく返事をしなきゃ。でも意外な質問に良い答えが思い浮かばない。

「ベリーマッチ」

彼女が一瞬黙り込む。
あぁもう、なんだか子供みたいな答えだよ。もっと気の利いた答え方があるだろうに。

ふとビル内の壁時計が目に入る。
時刻は始業時間を過ぎている。ヤバイ、遅刻だ。

「もう俺行かなきゃならないから電話を切るよ。いい?絶対今日病院行くんだよ」

彼女にそう言い含めて俺は一方的に電話を切った。


CN3-26b

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テーマ:中国 - ジャンル:海外情報

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