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3-(28) 意思決定
2008 / 02 / 08 ( Fri )
CN3-28

病気の話はどっかに行ってしまって、彼女が客にヤラれかけた話になっている。
いや、そもそもヤラれかけたのか、ヤラれてしまったのかどっちだろう?

「で、結局部屋には行ったの?」

と、一番気になっている質問を恐る恐る聞いてみる。

「行ってないわ」
「そう」

とりあえず一安心。でも彼女の話は終わらない。

「最後まで断り続けたら、ママがもう明日から店に来なくていい、って言ったの」
「つまり、クビってこと?」
「うん」

あいやー、問題はそっちでしたか。

「全然収入がないの、私この先どうやって暮らしていったらいいの?」

そりゃあんた、喫茶店でバイトするとかお花屋さんで花でも売るとか、いろいろあるだろ。

とは思ったが、茶化したりできる雰囲気でもない。彼女はさっきからもうずっと泣き声だ。後ろでは車の走る音が聞こえる、道路沿いで泣きながら電話してるわけだ。

「仕事とか探せないの?」
「夜の仕事はもう嫌」
「昼の仕事は?」
「学費も含めて稼げるような仕事なんてないわ」

彼女が何を言わせたいかは分かっている。俺もそれはかねて想定していた言葉だった。その時が来たというだけだ。少し間を置いてから、俺はその一言を口にした。

「じゃぁ俺が出してあげるよ」
「。。。」

しばらく絶句する彼女、少し間を置いてから

「ほんとう?」
「本当だ。暫く仕事で行く用事はないんだけど、来週末には自分でチケットとってそっちに行くよ。それまでくらいなら自分で生活できるだろ」
「うん」

最早泣き声ではなく、少し怯えたような、呟くようなトーンの声に変わった。クラクションを鳴らしながら車が通り過ぎる音が聞こえる。そして、その音が収まった時、再び彼女の声が聞こえた。

「ありがとう」


CN3-28b


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