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3-(72) 非協力的
2008 / 03 / 31 ( Mon )
CN3-72

近況報告をする彼女、前のルームメートの紹介で、KTVの仕事を再開したらしい。でも、仕事は以前より厳しくなっていたそうだ。チップは高くなったが、ノルマが課されるようになった。以前は接客だけでよかったが、今度の店では自分で営業をして月に何回か自力で客を店に呼ばなければならないらしい。

昼間の学校も続けているので、生活的にはかなり厳しい状態になったようだ。話をするその表情に疲れの色が浮かんでいた。

厳しい環境を聞くにつれ、自分の心が揺れ動くのを感じる。でもここで安易に同情しても、また何ヶ月か後に同じ話になることは目に見えている。こんなことを繰り返すごとに関係は傷むし、彼女の生活にも悪い影響があるだろう。

もともと、俺が彼女に会った時はこんな状況だったのだ。昔より厳しくなっているが、俺がいようがいまいが店はつぶれたわけなので、結局同じこと、と自分に言い聞かせた。でも、もし彼女が俺から暖かい言葉を期待していたとしたら、多分失望したことだろう。

一通り話をした後で夕食に出かける。

今日は浦東の四川料理だ。本場の奴ではなく上海風にアレンジされている。つまり、辛みが抑えられているそうだ。彼女も俺も辛いのは苦手なのでそういう選択になった。店の入り口に立つと店員が中に案内してくれる。こちらの席でいかがでしょうか?的なことを店員がいったようだが彼女は首を横に振り、窓際の席を要求した。窓からは川ごしに外灘の夜景が見える。しかし窓際は予約席らしい。渋々店の中ほどの席につく。

料理を頼んでいると店員が何事か話をしている。支払いをどうするか聞くのでカードと答えた。何でもクレジットカードを先に預かりたいそうだ。事前に照会をしておくと会計が早くて便利だとのこと。何だそりゃ。何で事前に預けるんだよ。その間にスキミングとかするつもりじゃないのか?不審に思った俺はNoと言う。

彼女が通訳してくれている形になっているのだが、何となくうまく伝わらない。以前ならこちらに親身になってくれているので細かいところはうまく気をきかせてくれていたのだが、今日の彼女は心理的に少し距離を置いてように見える。店員の話を聞き、再度俺にカードを預けるように勧める。

「そっちの方が便利じゃないの」

便利とかそういう問題じゃないのだ。でも説明しても今ひとつ伝わらない。
ふと気がつくと、中国人二人対意固地な日本人という構図になっていた。あぁもう面倒くさい。

「現金で払うからもういいよ」

と言うと、店員は答えも言わずそのまま踵を返して立ち去った。

歯車がうまくかみ合わないままの彼女と出た上海の街は、以前とはうって違ってよそよそしく感じられた。


CN3-72b



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