4-62.同里
2008 / 07 / 17 ( Thu ) ![]() さて、翌日は日帰りの旅行だ。 上海近郊には古い町並みが残る観光スポットがいくつもあるが、今回訪問するのは同里(tóng lǐ)という街。M:i:IIIのロケで使われた街だ。観光センターがあって、ここから日帰りバスツアーが出ているんだそうだ。 朝9時前に上海体育館の脇にある上海旅遊集散中心に到着。中は人でごった返している。彼女がカウンターに歩み寄り、売り場を教えてもらうと、また別のカウンターに歩いてゆく。待たずに出発できるツアーがあったそうで、いつもと違って早足だ。こういう時はてきぱき動くんだよなぁ。 ちなみに料金は二人で240RMB。チケットを買うとバス乗り場に向かう。建物の裏側の駐車場止まっている沢山のバスから目的の一台を見つけると、タラップを上がった。バスはごく普通の観光バスだった。2×2の座席が並んでいて、シートの感じもあまり日本とは変わらない。中の観光客は大半が中国人だ。 一応、指定席なんだけど、座るのは皆いい加減。仕組みを理解していない人が適当な席に座り、日本だったらその席のチケット持っている人が後から来たらちゃんと注意してどかせるんだけれども、あまりそういう感覚はないようで、席が埋まっていると深く考えずに自分も適当な席に座ってしまう。 最後の方に入ってきた西洋人が自分の席を占拠されているのを見て困惑した表情であたりを見回す。交渉しようにも言葉が通じないので恐る恐るといった調子で空いてる席に腰を下ろした。 しかし不幸なことに次に来た中国人は厳格な性格で、その西洋人カップルに席を移動するように要求する。困り果てた彼らは自分の本来の席に戻って交渉。でも、そこの座っている中国人の正規の席も誰かが既に占拠している。通訳がてら西洋人を助けていた中国人の隣の席の人間まで口出しをして大騒ぎになっている。 と、横に座った彼女の肩を叩く大姐がいる。どうも席を替わって欲しいと言っているようだ。知り合いと近くになりたいらしい。もうお前らこの騒ぎの中でまだ勝手なこと言うのかよ。呆れる俺を尻目に彼女は快くその要求を受け入れ、後ろの方の席に二人で移る。「謝謝」と言いながら大姐が移動してゆくと、すれ違いに先ほどの外国人がやってきて俺たちの後ろの席に陣取った。 各自为政(gèzìwéizhèng)って言葉があって、意味は、「皆が自己流でさっぱり統制がとれないこと」とある。今回のケースはまさにそれ。こんな慣用句があるくらいだから、勝手なことを言う人を見ても、眉をひそめるような人もいない。ごく当たり前の光景なのだ。 そんなこんなで車内の混乱もどうやら一件落着。 バスはようやく出発した。 ![]() |
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