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4-78.継続断念
2008 / 08 / 06 ( Wed )
CN4-78

映画の後は夕食だ。彼女がおしゃれなイタリア料理の店に行きたいというので一緒に向かう。

上海まで来て何でイタリア料理なのか全然わからないが、もうこうなったら何でもありだ。ウェスティンの近くにある、一軒家を改装したようなイタリア料理店に二人で入る。2階の席に座って料理を頼む。さすがに洋食店だけあって英語が通じる。彼女中国語で、俺は英語で注文をする。

やがて運ばれてきた料理を食べながら話をするが、何となく盛り上がらない。どこかでボタンを掛け違えてしまったのか、そもそも金をあげなくなったから彼女の態度が変わったのか。うまくいかない状態に何となく苛立ちながら食事を続ける。

「来月から西安に行くわ」
「お父さんの会社?」
「そう」
「通訳の資格は取れたんだっけ?」
「多分とれると思う。まぁとれなくても何とかなるわ」

まぁ就職が決まってるんだからいまさら資格がどうこうということもない。あるに越したことはないが、なければ仕事に困るという状況ではないので必須条件にはなり得ない。

前みたいに「西安まで逢いに来てくれる?」と聞かれたらどう答えようかと思った。俺はYesと言えるんだろうか?そもそも彼女はどう思っているんだろう。それに中国から撤退する俺の会社の状況から考えて、現実的な選択なんだろうか。未解決の問題がぞろぞろ出て来て頭が一杯になるのを感じた。

が、彼女はその質問を発することはなかった。ちらっと俺の方を見上げただけで、また食事を続けた。彼女はメインを2皿頼んでいた。一人で食べきれる量ではないが、彼女の大食癖を考えれば俺は驚かない。しばらくして彼女がまた顔を上げて言う。

「量が多いわ、少し食べてよ」
「いいよ、俺も腹いっぱい。食べ切れなかったら残せばいい」

個人主義的対応に慣れた俺は、つれなく言い放ってワイングラスを傾ける。
どうせ金は俺が払うんだし、彼女が食おうが食うまいが値段は最早変わらない。

でも、彼女はそんな俺を見ながら、

「食べ物を残しちゃいけないわ」

と言うと、黙々と食べ続けた。



何となく会話が噛み合わないまま食事を終えて店を出る。
帰りのタクシーの中で彼女は疲れたようにため息をつくと、頭を押さえた。

「ちょっと肩こりが酷くて気持ち悪いわ。帰ったらマッサージに行ってくるから先に寝ててくれる?」

冗談かと思ってたら本当に行ってしまった。

マンションに残された俺はふてくされた。
何だか意固地になってさっさとシャワーを浴びると布団に潜り込んだ。
彼女が帰ってきたのは俺が眠りに落ちた後だった。


CN4-78b



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